第6話Re:make・EPISODEフィルゼン
ホープが魔物達へと立ち向かうと、兵士達も我に返り立ち向かった。
まさにオーガに相応しいとも言える戦い振り。
繰り広げる戦い方は、まさに鬼神。
「シネ、ニンゲン」
ニードルマンが【アサシンクロー】を繰り出す。
致命傷、もしくは相手を絶命させる。
しかし、それはホープの【とくぎ】によって弾かれた。
「嘗めるなよ。魔物風情が」
【聖騎士の堅陣】
ダメージを1度だけ無効化にする。
ホープの剣に魔力が収束していく。
「【超はやぶさ斬り】ッ!!」
閃光とともに、ニードルマン3匹、他の魔物達を一瞬で斬払う。
彼女は、ホープ。
【大陸最強】と名高い騎士である。
そして、ホープ達は押し寄せて来た魔物達を全て撃破する事に成功した。
一度は崩壊した防衛線を、無理矢理立て直し、勝利を収めた。
歓喜に満ち溢れる中。
それをぶち壊すかのように、突如放たれたエネルギー波によって兵士達が消し炭になる。
ガードが間に合わなかったホープも深いダメージを受けてしまった。
「何が…起こった…!?」
ホープは体を起こして、辺りを確認すると、銀色の装甲を身に纏う、見た事もない魔物が立ちはだかっていた。
「うぉぉっ!」
兵士が立ち向かうも、体を叩き潰された。
他の兵士達も簡単に蹂躙されてしまう。
「全員…退けッ!私が食い止める!」
「駄目だ…!ホープッ!!」
「フィンツ様、こちらへ…!!」
呼び止めるフィンツの言葉に耳を傾けず、正体不明の魔物と対峙する。
四足歩行に長い尻尾様。
さらには、消し炭にするほどのエネルギー波。
間違いなく、過去最大の強敵だ。
「行くぞ…化け物ッ!」